各タイトルのサモンナイトは一つの統一した世界で繰り広げられる物語だ。
その世界観や概念を知っておくとゲームもより一層深く楽しむことができるぞ。キーワードは「リィンバウム」と「召喚」。この2つはサモンナイトを語るうえではなくてはならないものだ。このページでは「リィンバウム」と「召喚」について深く取り上げてみることにするぞ。
※サモンナイト1〜4、クラフトソード物語シリーズ、エクステーゼは共通世界です。
 この世界は下の図のように「リィンバウム」を中心にして、4つの異世界が囲むように並んでいる。
 機械と廃墟の支配する鋼の世界「機界」ロレイラル」、鬼神や龍神、妖怪が闊歩する世界「鬼妖界シルターン」、天使や悪魔などの霊的存在が漂う「霊界サプレス」、幻獣と半獣の亜人が住む自然あふれる世界「幻獣界メイトルパ」である。
 これら異界は魂の旅する輪廻の場で、リィンバウムはこの枠からこぼれた者たちの世界である。ある者はリィンバウムを「選ばれた高潔な魂の集う天国」と、またある者は「転生の価値を失った魂のさまようところ」という。
 現在、リィンバウムは結界によって異界との交流が断たれており、異界のものを呼び出すには、召喚術を使う以外に方法はない。

  はるか昔、リィンバウムが「魔法力(マナ)」にあふれていることに目をつけた異世界の住人たちは、この地を手中にすべく侵攻を開始した。争いのない楽園に暮らしていた人間たちは、これに抗う術をもたなかった。そんな彼らの姿を見かねた「界の意志(エルゴ)」は、異界からの侵略者を元の世界へ送り返す「送還術」を、自衛の手段として人間に与えた。さらに、人々はこの術を攻撃の手段である「召喚術」へと発展させることで、ようやく異世界からの侵略に対抗できるようになったのである。

 しかし「召喚術」をもってしても、異界の侵略者との戦いに終止符を打つことはできなかった。中でも「霊界サプレス」の悪魔王・メルギトスが率いる軍勢の攻撃は凄まじく、豊穰の天使アルミネが、自身を犠牲に封印を施すことにより、なんとか水際でリィンバウムは守られたのである。が、その代償も大きかった。この事件をきっかけに、異界の友であった天使や龍神たちは、なぜか以後の手助けを拒み、去っていってしまったのだ。

 なおも戦いの日々は続いてゆく。真の平穏が取り戻されるには、さらに「誓約者(リンカー)」の登場を待たなければならなかった。

 「誓約者」―――それは、普通とは明らかに異なる召喚術を使う青年だった。他の召喚師が魔力を用いて強制的に召喚獣を従わせるのに対し、彼は召喚獣と心を通わせて、自発的にその協力を仰ぐことができたのだ。その唯一無二の能力によって、青年は人々から「エルゴの王」と呼ばれ、尊敬と協力を受ける。彼はその力で強力な結界を巡らせ、異界の者の進入を半恒久的に防ぐことに成功、リィンバウムに平和をもたらしたのである。

 「リィンバウム」で発展した特殊な魔術。
元々は異界の生物を追放するための「送還術(パージング)と呼ばれていたものから派生したものである。
「リィンバウム」とつながる「ロレイラル」「メイトルパ」「サプレス」「シルターン」の4つの異界から使役対象を呼び出す術である。対象は生物(人間、獣)から非生物(武器や鎧)、霊的生命(天使や悪魔)など無差別である。この術を使うものは「召喚師(サモナー)」と呼ばれている。

 現在のリィンバウムには、「蒼の派閥」そして「金の派閥」と呼ばれている2つの召喚師の派閥が存在している。
 前者は召喚術を通して世界の真理を探求しようとするアカデミックな集団で、世俗的なつながりを極力避けている。
 これに対して後者は、海水を真水に変える施設を運営するなど、召喚術をつかって現実的な利益追求を行なっている。こちらは社会に結びついた団体である。
 ごく少数だが、いずれの組織にも属さず個々の目的で活動している召喚師もいる。

 「召喚術」の基本原理は単純である。
 「サモナイト石」に膨大な「魔力(マナ)」を注ぎ込み、異界の通路を形成する。
 そして呼び出す対象の「真の名」を(呪文という形で)唱えるだけなのだ。
 にもかかわらず、「召喚術」が一般人に伝わっていないのは、「召喚師」たちが「サモナイト石」の精練、管理方法や召喚対象の「真の名」を、家伝の秘密としているためである。上記の基本方法にさらに複雑な儀式を加えたり「サモナイト(後述)」を使用することによって呼び出す対象を大規模なものにしたり、召喚した世界に固定化することが出来る。
 また、新しく対象を召喚するためには「誓約」という儀式(後述)を必要とする。

 召喚物には「真の名」と呼ばれるものがある。
 「召喚術」において「真の名」を知ることは、最小の魔力で召喚物の能力を引き出して使役できることにつながる。だから、「召喚師」は異界を研究して、「真の名」を探すのだ。 その結果として生み出された方法が、「誓約(エンゲージ)」という契約儀式である。
 この儀式を行うには本来、長い時間をかけた(サモナイト石の用意も含めて)大規模な下準備と膨大な知識、集中力が必要とされる。既存の術を使用することの簡単さに比べて、そうそう次々と新しい召喚術を生み出せないのはこのためである。
 そうして「誓約」の儀式によって「召喚師」は呼び出した対象に名を与え、使役する。が、名の与え方を間違えると、自分の持つ力以上の相手を魔力で従わせることが困難になり、力の逆流、対象からの危害などによって最悪、死に至る。
 同じ召喚対象と何度も「誓約」をくりかえし、いろいろな名前を試していくことで、やがてその生物の「真の名」を突きとめることができるようになるのである。
 「召喚師」たちは、その一族が見つけてきた召喚物の「真の名」を秘伝とし、後世に伝えている。この助けで「召喚師」たちは最小の手間と魔力で安全に「召喚術」が使えるのだ。

 「真の名」と並んで、大規模な召喚術にかかせないのが「サモナイト」なる魔石である。
 まれに鉱脈から原石で見つかることがあるが、召喚師によって根こそぎ持っていかれるため、(中にはその「副産物」こそが目的で鉱業を手がけている者も少なくない。)一般に流出することはまずない。
 その原石を特殊な精練方法で磨き上げていくと、4色の宝石に変化するのだ。それぞれが4つの世界に対応しており、それぞれの世界に通じる為に必要なものである。


・ 召喚師とサモナイト
 精練されたサモナイトを使用すると、「召喚師」はより大規模な「召喚術」が使える。
 さらに対応したサモナイトを核にすることにより、呼び出した召喚物をこの世界に固定しておくことができるのだ。

 サモナイトの力で固定された対象は召喚師の手で送還されるか、活動エネルギーを失う(死亡)するまで、 自力で元の世界に帰ることはできない。そのせいで召喚された対象のほとんどは素直に召喚師の命令に従うのだ。従属を嫌って召喚師から逃げたり、召喚師が死んで帰れなかったものは「はぐれ」と呼ばれる。

「はぐれ」の行く末には、大きく分けて3つある。
 ひとつはこの世界の住人として生きること。ある程度の知能と力の持ち主(主に別世界の人間や亜人)がこうなる。
 ふたつめは野性化していわゆるモンスターとなること。本能的に行動するものや知能が高すぎる精神生命体などがこうなる。
 みっつめは奴隷として一生を過ごすという悲惨なもの。特に優れた能力のないものがこうなる。
 そういった「はぐれ」をつくらぬよう、誓約者は基本的な用事がすんだら固定させた対象をさっさと送還するのがならわしである。 ちなみに意志のない武器などはこの例に含まれないが、召喚された武器は召喚師の手の中でしか実体化できないので召喚師自身にしか使えない。そして召喚師はそういった荒事が苦手なので武器の召喚はあまり研究されていない。